日本都市学会ニュース NO.23 2007.01.30
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日本都市学会第53回大会が開催されました
日本都市学会第53回大会は、2006年10月27・28日の2日間、新北九州市国際空港にアクセスする苅田町の西日本工業大学を会場として、「変革期のなかの地域戦略」をテーマに開催されました。
前日の26日(木)には理事会を開催し、総会議案の承認等をおこないました。
27日(金)午前9時30分から12時05分まで西日本工業大学の3つの会場での研究発表Tをおこないました。
午後は、午後1時から小森星児会長、北村速雄九州都市学会会長の開会あいさつで始まり、日本都市学会賞授与式の後、吉廣啓子苅田町町長による特別講演「変革期における京築地域の方向」が行われました。続いて、シンポジウム「変革期のなかの地域戦略」として、堤昌文西日本工業大学教授のコーディネートによるパネルディスカッションが行われました。その後、午後5時30分まで総会を開催し、後述の事業計画等を承認いたしました。
午後6時から会場を移して懇親会が行われ、46名の会員や来賓が出席し、なごやかに懇親や情報交換の時間を過ごしました。
翌28日(土)は、前日に引き続いて3つの会場に分かれて、午前9時30分から12時25分まで研究発表Uが行われ、熱心な討議がかわされました。
参加者数は78名、また研究発表者数は58でした。主催の九州都市学会、後援いただいた西日本工業大学・苅田町・苅田町商工会議所はじめ関係者各位に、心からお礼申し上げます。
2006年度総会報告
総会は、10月27日午後5時から、北村速雄九州都市学会会長を議長に選出して開催され、2005年度事業報告など以下の議案、報告のすべてが原案どおり可決・承認されました。
議案@2005年度事業報告
議案A2005年度決算報告
議案B2006年度事業計画
議案C2006年度予算
議案D2007・8年度会長・監事の承認
(会長は、佐々木公明氏(東北都市学会会長)、監事は井澤知旦、中村實の両氏)
議案E理事の承認(後掲)
議案F会則の改定
議案G事務局担当支部の決定(後掲)
報告@2006年度日本都市学会賞(奥井記念賞)について
報告A日本都市学会第54回大会について
報告B内規の改定
報告C編集・学術委員
2005年度事業報告
(1) 日本都市学会理事会の開催
第1回 2005年6月5日(2004年度事業報告・決算、2005年度事業計画・予算案、第52回大会予定、会則のあり方に関して、各事務局からの確認事項、その他)
第2回 2005年9月4日(2005年度事業計画・予算案、2005年度日本都市学会賞の決定、会長特別表彰の決定、会費納入内規等、第52回大会予定、各事務局からの確認事項、その他)
第3回 2005年10月13日(第52回大会直前確認事項、総会議案の決定、第53・54回大会企画案、会費納入内規等、各事務局からの確認事項、その他)
(2) 日本都市学会常任理事会の開催
第1回 2005年7月18日(会則のあり方等の検討(第1回理事会を受けて)、会費納入内規等)
第2回 2006年3月21日(2005年度事業報告案・決算見込み、2006年度事業計画等、第53・54回大会企画案、2006年度日本都市学会賞の募集その他)
(3) 日本都市学会賞(奥井記念賞)の選定
2005年4月30日 推薦締め切り
2005年9月4日 選考委員会開催、第2回理事会において決定
2005年10月14日 大会において授賞式
(4) 編集・学術委員会の開催
第1回 2005年12月4日 担当委員および査読者の決定等
(5) 日本都市学会第52回記念大会の開催
開催日時 2005年10月13・14・15日
開催学会 東北都市学会
開催都市 盛岡市(岩手教育会館)
開催テーマ「地域ブランドを目指したまちづくり」
(6) 日本都市学会総会の開催
2005年10月14日
(7) 日本都市学会年報の発行
VOL.38「大学と地域社会」(2005年5月20日発行)
(8) 日本都市学会ニュースの発行とホームページのメンテナンス
ニュースNO.20 2005年7月
第52回大会プログラム 2005年9月
ニュースN0.21 2006年1月
(9) 日本都市学会50周年記念誌の発行
2006年3月31日発行
2006年度事業計画
(1) 日本都市学会理事会の開催
第1回 2006年6月25日(2005年度決算、2006年度事業計画・予算案、第53・54回大会予定、各事務局からの確認事項、その他)
第2回 2006年9月3日(2005年度事業報告・決算、2006年度事業計画・予算案、会則・内規変更(顧問条項、編集・学術委員分野追加)、会長選挙、2006年度日本都市学会賞の決定、第53・54回大会予定、各事務局からの確認事項、その他)
第3回 2006年10月26日(第53回大会直前確認事項、総会議案の決定、第54回大会予定、会長選挙結果、各事務局からの確認事項、その他)
(2) 日本都市学会常任理事会の開催
第1回 2007年3月(予定)(2006年度事業報告案・決算見込み、2007年度事業計画・予算案等)
(3) 日本都市学会賞(奥井記念賞)の選定
2006年4月30日 推薦締め切り
2006年9月3日 選考委員会開催、同日第2回理事会において決定
2006年10月27日 大会において授賞式
(4) 編集・学術委員会の開催
第1回 2006年12月17日 担当委員および査読者の決定等
(5) 日本都市学会第53回記念大会の開催
開催日時 2006年10月27・28日
開催学会 九州都市学会
開催都市 苅田町(西日本工業大学)
開催テーマ「変革期のなかの地域戦略」
(6) 日本都市学会総会の開催
2006年10月27日
(7) 日本都市学会年報の発行
VOL.39「地域ブランドを目指したまちづくり」(2006年4月30日発行)
(8) 日本都市学会ニュース・大会プログラムの発行とホームページのメンテナンス
NO.22 2006年7月
第53回大会プログラム 2006年10月
N0.23 2007年1月
(9) 日本都市学会2007・8年度会長選挙
2006年8月〜9月にかけて実施。
第3回理事会承認。
総会承認。
2006年度第1回理事会報告
第1回理事会は、6月25日午後2時からぱるるプラザ京都で開催され、次の議題について審議しました。
@2005年度決算・2006年度予算案・事業計画(本部事務局)
A会長選挙と理事会開催の予定について(本部事務局)
B新年度(2007・2008年度)事務局体制について(本部事務局)
C第53回大会準備について(第53回大会事務局)
D第54回大会準備について(第54回大会事務局)
E日本都市学会賞選考について(学会賞事務局)
F年報の発送について(年報事務局)
G論文審査について(論文審査事務局)
H理事・常任理事の変更について(九州都市学会事務局)
Aについては所定の内規に従って、選挙権者である理事に8月上旬より郵送し選挙をおこなうことになりました。Bについては、各地方学会の分担は、特に問題ないかぎり会長任期の2期分継続するという原則が確認されました。Cについては、九州都市学会より苅田町で、Dについては、中四国都市学会より松山市でおこなうとの方針が報告されました。Eについては、候補作品の報告と、選考委員の追加(杉野氏、井澤氏、堂前氏の3名)を確認しました。Fについては、第39巻『地域ブランドをめざした街づくり』の発行(2006年4月)が報告されました。Hについては、九州常任理事の交代(神山和久氏→堤昌文氏)、学会賞事務局(堂前亮平氏)が確認されました。
2006年度学会賞(奥井賞)選考委員会報告
2006年度日本都市学会賞(奥井賞)選考委員会は、9月3日11時から大阪駅前新阪急ビル12階貸会議室において開催され、5作品の中から、以下の越澤氏の作品を学会賞候補として選考しました。
2006年度第2回理事会報告
第2回理事会は、9月3日午後3時から大阪駅前新阪急ビル12階貸会議室において開催され、次の議題について審議しました。
@2005年度事業報告・決算(最終確認)(本部事務局)
A2006年度事業計画・予算(最終確認)(本部事務局)
B会則・内規の変更(顧問の会費免除、編集・学術委員等条項)について(本部事務局)
C会長選挙の中間報告について(本部事務局)
D2006年度学会賞選考委員会の結果(学会賞事務局)
E第53回大会準備について(第53回大会事務局)
F第54回大会準備について(第54回大会事務局)
G論文審査の予定について(論文審査事務局)
H年報編集の予定について(年報事務局)
Bについては、顧問の会費免除に関する箇所の修正の他、編集・学術委員を既存分野に加え6分野(都市地理学、経済地理、都市計画、都市計画・交通政策、都市社会学、都市経済学)とすることが決まりました。Dについては直前の選考委員会の結論を承認しました。
2005年度第3回理事会報告
第3回理事会は、10月26日午後6時から西日本工業大学おばせキャンパスD棟206会議室において開催され、次の議題について審議がなされました。
@総会提出議案について(本部事務局)
A会長選挙結果の承認(本部事務局)
B会則・内規変更箇所の再確認(内規変更説明(顧問関連条項修正、編集委員6分野))
C編集委員原案提示と論文審査予定について(論文審査事務局・東北)(後掲)
D第53回大会準備についての当日最終確認(第53回大会事務局)
E第54回大会準備について(第54回大会事務局)
F2007年度学会賞選考委員会の予定(学会賞事務局)
Aについては、後述のように、理事全員の選挙結果が報告され、2007・8年度会長候補者として佐々木公明氏を承認しました。Bについては、役員間の負担の平等化などの基準を考慮して会長・論文審査事務局を中心に調整がおこなわれ、後述のように、6名の原案を承認しました。
2006年度日本都市学会賞(奥井記念賞)決まる
2006年度日本都市学会賞(奥井記念賞)は、第2回理事会において越澤明氏に決まりました。授賞式は10月27日、日本都市学会大会の場でとりおこなわれ、越澤明氏に賞状と記念品が手渡され、その後お礼の挨拶がありました。
(受賞図書)
越澤明著『復興計画−幕末・明治の大火から阪神・淡路大震災まで』中央公論新社 2005年8月25日発行
越澤明(こしざわあきら):1952年東京都生まれ、北海道大学大学院工学研究科教授(北海道都市地域学会所属)
(推薦理由)
日本は、地震や台風など災害の多発する国土であるが、この国土につくられてきた我が国の都市は、このような自然条件に加えて、密集する木造家屋、狭隘な道路、それに公園などのオープンスペースが少ないといった特性を持っていることから、ひとたび地震、大火、風水害、津波などが発生すると、甚大な都市災害を引き起こしてきた。
本書は、我が国の大火、震災、戦災など、大災害から復興都市計画によって甦った都市の全体像を初めて明らかにした著作であり、これまで類書は存在しなかった。
本書は、幕末・明治の大火復興、関東大震災と帝都復興、1930年代の都市計画と大火復興、防空対策としての防空、防火改修、建物疎開、戦災復興事業、都市の不燃化、防火建築の促進、阪神・淡路大震災の復興計画など時代を追って、近現代の全国各地における主な復興計画について、その全体像を要領よく記述している。
本書の特色は、函館の黒田清隆、銀座の由利公正、城崎温泉の西村佐兵衛など復興計画を推進した人物にも着目しており、また、川越の蔵の街並みや桜の名所鳥取の旧袋川が復興計画の遺産であり、西宮の夙川公園が阪神大水害を軽減したことなど、全国的には知られていない事例を断片的な史実ではなく、日本全体の復興計画史の中で記述していることである。
また、関東大震災や戦災復興事業については特別都市建設法や国有財産法など法制度も含めて、新書でありながら、かなり詳しい専門的な記述がなされている。
福岡西方沖地震の復興、首都直下地震の被害想定公表など、都市の復興計画は依然として今日的な政策課題であり、その意味で学際的な視点で書かれている本書が出版された価値は高い。
(九州都市学会推薦書より転載)
2007年度日本都市学会賞(奥井記念賞)
募集します
2007年度日本都市学会賞(奥井記念賞)を募集します。各地域都市学会で2007年4月30日までに推薦著作をとりまとめ、九州都市学会内の学会賞担当事務局までお送り下さい。
対象は、日本都市学会会員の著作(共著を含む)で、2005年1月1日から2006年12月31日の間に刊行されたもの。各地域都市学会で3点以内に絞って、9月上旬開催予定の選考委員会で2点以内の候補を選考し、その報告にもとづき、9月下旬の理事会で決定、大会で賞状および記念品が贈呈されます。要綱等についての詳細は学会ホームページをご覧下さい。
2007・8年度日本都市学会会長・監事決まる
日本都市学会会則第13条および内規3により、理事(会長、常任理事、監事を除く)を選挙人とし、日本都市学会個人会員を被選挙人とする選挙を実施した結果にもとづき次期2007・8年度日本都市学会会長の候補者を、また同期の監事候補者を、2006年度第3回理事会において決定し、これが総会で承認されました。
会長:佐々木公明(東北)
監事:井澤知旦(中部)、中村實(関東)
第54回大会は中四国で、
第55回大会は近畿で開催予定!
第54回大会(2007年度)は、中四国都市学会が担当し、2007年10月25日(木)・26日(金)・27日(土)に、松山市の松山市総合福祉センターで「交流人口の拡大に向けた都市づくり(仮)」をテーマに開催する予定です。また、第55回大会(2008年度)は、近畿都市学会が担当する予定です。詳細はホームページで追って連絡してまいります。学会員の皆様はスケジュールの調整をよろしくお願いします。
事務局担当支部は引き続き2年継続します
本部担当:近畿、年報担当:中部、論文審査担当:東北、学会賞担当:九州、第54回大会担当:中四国、第55回大会担当:近畿。(各連絡先は最終頁をご覧ください)
編集・学術委員を選出しました
2006年度第2回理事会で改正された、内規8「日本都市学会編集・学術委員会設置要項」に基づき、新任期の編集・学術委員が、2006年度第3回理事会で以下のように選出されました。
豊田哲也(都市地理学、中四国・理事)
實清隆(都市経済地理学(経済地理)、近畿・理事)
北村速雄(都市計画、九州・理事)
藤目節夫(都市計画・交通政策、中四国・理事)
藤田弘夫(都市社会学、関東・理事)
小長谷一之(都市経済学、近畿・常任理事)
また、12月17日に第1回編集・学術委員会を開催し、互選により、北村速雄氏を委員長に、藤田弘夫氏を副委員長に選出し、論文審査を開始しました。
2006年度日本都市学会役員(2006年総会時点)
【会長】小森星児(近畿)
【理事】中鉢令兒(北海道)、佐々木公明(東北)、
日野正輝(東北)、吉原直樹(東北)、藤田弘夫(関東)、井上繁(関東)、熊田俊郎(関東)、杉野尚夫(中部)、阿部和俊(中部)、實清隆(近畿)、高山正樹(近畿)、久隆浩(近畿)、藤目節夫(中四国)、豊田哲也(中四国)、北村速雄(九州)、堂前亮平(九州・学会賞事務)
【常任理事】越沢明(北海道)、佐藤直由(東北・論文審査事務)、戸所隆(関東)、檜槇貢(関東)、高田弘子(中部・年報発行事務)、碓井照子(近畿・本部事務)、小長谷一之(近畿・本部事務)、山田誠(近畿)、由井義通(中四国・第54回大会事務)、堤昌文(九州・第53回大会事務)
【監事】中村實(関東)、井澤知旦(中部)